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インターンとして働きながらプロゲーマーへ。Apex Legends世界大会進出を果たしたIeNaGa選手が現在も二足の草鞋を続けるワケとは

株式会社Game & Co.(以下、Game & Co.)でインターンとして働く「IeNaGa選手」こと家長 篤志。ゲーム上達に特化したオンラインスクール「CR Gaming School」の運営に携わる一方で、プロesportsチーム「REJECT」に所属し、競技タイトル「Apex Legends」のプロゲーマーとして世界大会に進出するなど、二足の草鞋を履きながら多方面で活躍しています。

目標を達成し、プロゲーマーとしての地位を確立した今も、なぜ家長はGame & Co.でのインターンを続けているのか。そもそもどのような経緯でGame & Co.で働き始めたのか。同社の取締役を務める久保 敦俊も交えて、お話を伺いました。

──早速ですが、家長さんがesportsをはじめたきっかけを教えていただけますか?


家長:はい。本格的にFPSを始めたのは中学3年生くらいのときですね。友達が始めた影響で自分もプレイするようになりました。

久保:確かその友達が、esportsチーム「REIGNITE」に所属している「すでたき(@sudetaki)」さんなんですよね。

家長:はい。すでたきさんとは、幼稚園からの同級生で今も仲良くさせてもらっています。

──友達だったお二人がどちらも現役プロゲーマーとして活躍されているなんて、すごいですね。ちなみに、始めた当初からプロゲーマーになりたいと思っていたのでしょうか?

家長:もともと「プロリーグに行く!」という目標があって、それに挑戦する中で結果的にプロになれた、という感じですね。最初は、ただ自分の目標に挑戦したかっただけでした。

──プロを意識し始めたタイミングはありましたか?

家長:プロリーグに昇格して、自分の実力が通用すると思い始めた頃からですね。

──「REJECT」にはどのような経緯で所属することになったのでしょうか?

家長:プロリーグに参加して戦っていくにあたり、Xを通じて所属先となるチームや団体、法人様を探していました。その時の投稿や他のプロゲーマーの方々からの評判がきっかけで、縁あって「REJECT」からお声がけをいただきました。

──「REJECT」所属に至る前から、Game & Co.でインターンとしてお仕事をされていたと聞きましたが、経緯を教えていただけますか?

家長:最初はGame & Co.のインターンではなく、CRGS(*1)のコーチとして、知り合いを通じてお誘いいただきました。当時はまだプロリーグを目指している時期だったので、コーチとして活動しながら、自分の将来について色々と考えていました。
プロリーグへの挑戦という強い想いがある一方で、「将来的にはesports業界で働きたい」という気持ちもあったので、CRGSのコーチ研修でお世話になっていた(現在の上司でもある)朝比奈さんに相談し、久保さんとの面接を経て、インターンとしても働かせていただくことになりました。

(*1) Game & Co. がCrazy Raccoonと共同で運営する、本気でゲームが上手くなりたい人に本気で向き合うオンラインスクール『CR Gaming School』の略称

──プロリーグへの参加を目指すだけでも相当大変かと思います。二足の草鞋ならではの悩みはありましたか?

家長:そうですね。インターンとして働き始めた当初は、ほぼ毎日出勤していました。でも、プロリーグへの初参加が決まったタイミングで、自分の中でゲーマーとしてより高みを目指したいという想いが強くなり、両立できるかを久保さんにご相談させていただきました。正直、他の会社ではそういった相談をするのは難しかったのかなとも思いますが、両立できる形でサポートしていただけたことに、本当に感謝しています。

──久保さんは相談を受けた際、どのように感じられていたのでしょうか?

久保:インターンの日数が減るとか業務の穴をあけるとか、そういった部分に関しては全然問題なかったです。限られた日数や時間の中でも、「家長カップ(*2)」を開催してくださり、やって欲しいことやお願いしていることはしっかりとやってくれているので。これまでの家長さんの努力を知っているからこそ、両立できる形を模索することができましたね。

(*2) CRGSプレゼンツの家長さんがプレイヤーとして参加したり、参加者へのフィードバックを行ったりするApex Legendsのカスタムマッチの名称

──インターンとして働き始めた当初の1日のスケジュールを伺えますか?

家長:スケジュールはこんな感じでしたね。

──毎朝5時に就寝という生活リズムだと、13時開始でなければかなりきついスケジュールになりそうですね。

家長:そうなんですよ。13時開始というのも、働く上でめちゃくちゃ良かった点です。とはいえ、そもそも睡眠時間が短いことについては、当時からあまり気にしていませんでした。ゲームもインターンの仕事も、どちらもめちゃくちゃ好きでやっていたので、とにかく楽しかったですね。逆に、プロゲーマーになった今の方が、きつい部分もあります。

──久保さんはプロゲーマーとしての家長さんの活躍をどのように感じていますか?

久保:やっぱり嬉しいですよね。元々Apexの競技シーンを見ていたので、そこに家長さんが登場するのは本当に楽しいですし、何よりプロゲーマーの活動を通して、「家長さん」という人の面白さやキャラクターの良さが世間に伝わったことが一番嬉しいですね。

──夢のプロリーグ挑戦を叶え、現在はプロゲーマーとして活躍されている家長さんに、今日は久保さんから聞きたいことがあるとか。

久保:ずっと気になっていたのですが、出会った当初、家長さんは「自分はプロリーグに行けるのか、プロとして本当にやっていけるのか」と、かなり悩んでいた時期だったと思います。それが今ではプロとして活躍されていますよね。この1〜2年でどんな心境の変化があったのか、ぜひ教えて欲しいです。

家長:心境の変化としては、最初の頃は「目標を達成したい」という気持ちで、どちらかというと自分のために頑張っていました。でも、Game & Co.でお世話になっている以上、結果を出したいと思うようになりましたし、CRGSでコーチをしている中で、受講生に良いところを見せたいなと思って。自分のためだけじゃなく、他の人のためにも頑張ろうと意識するようになったことが一番変わったところですかね。

そもそもGame & Co.で働いていなかったら、多分ゲームを辞めていたと思います。当時、なんだかんだ応援してくれていた両親からも「あと少しやって無理だったら、就職しな」と言われていましたし、自分でも年齢的にもそろそろ働かなきゃと思っていました。そんな時に、きちんと対価が出て、CRGSのコーチとして働きながらゲームを続けられる環境に出会えて、「もう少し続けてみよう」と思えたので。

──「プロリーグに行く!」という目標を達成し、実際にプロゲーマーになった今、さらに心境の変化はありましたか?

家長:そうですね。プロゲーマーになってからは、結果を出すだけじゃなく、それを継続しないといけないというプレッシャーが大きいので、悩んでいた当時よりも今の方がしんどいですかね。ただ、Game & Co.の皆さんやCRGSの受講生の方々が応援してくださっているので、恩返しといってはなんですが、その期待に結果で応えたいと思っています。そこが楽しくもあり、苦しくもあるといった感じですかね。

──現在はインターンとして、どのような業務をされているのでしょうか?

家長:働き始めた当初は、メディア事業でのディレクター業務を行っていました。今は、CRGSの運営の立ち位置で働かせてもらっています。

──「REJECT」の中ではIGL、いわばチームのブレーンとして活躍されていますが、Game & Co.でも将来的にそういったポジションを目指されているんでしょうか?

家長:そうですね。今はまだ見習いの立場で、色々と学ばせていただいている段階ですが、将来的にはマネージャーやプロジェクトマネージャーのような立ち位置になれればなと思いながら働いています。

──プロゲーマーになった今も、インターンとして働く理由はどんなところにあるのでしょうか?

家長:僕自身、プロゲーマーになってからも、将来どうしようかと悩むことはありまして、プロを辞めて働くなら「esports業界に携わることがしたい」と今も思っているんです。
Game & Co.は「100年先のesportsのために」を掲げて様々な事業を展開しているし新規事業の立ち上げも積極的に行っているので、僕と同じようにゲームが好きでesports業界で働きたいと考えている方にはおすすめです。
様々な経歴を持った方がいるのですが、その中でもゲーマー出身の方が多いこともあり、チームワークの重要性に気づいているというか。もちろんゲーマーでない方もそうですが、皆さん「チームのためにどうすれば良いか」という視点を持っているので、とても働きやすいなと思っています。

あとは、特徴として、頑固で負けず嫌いな人が多いと言った感じですね。面白い会社だなと思いながら働かせてもらっています。

──家長さんにとって、ゲーマーが活躍できる環境や要素はどのようなものだと思いますか?

家長:そうですね。ゲーマーって粘り強さや忍耐力があると思うので、「失敗から成長していく姿をしっかり見てくれる会社」ってところは大事かなと思います。
それに、特にオンラインゲームでは、「いかに仲間とうまく協力できるか」が結果に直結することが多いと思うので、そういった意味で、チームワークが活かしやすい会社もゲーマーにとって働きやすい環境だと思います。
あと、ゲーマーはシーズンごとに変わるメタや動きに対応しながら、新しい戦法や戦略を考える機会が多いんです。だから、新規事業に携われる会社とか、0→1を生み出すことを求められる環境だと、強みが発揮されやすいのかなと思います。最近は特にその点を実感することが多いですね。

──ちなみに、ゲーマーではない方でGame & Co.のカルチャーにマッチしそうな方はどんな方だと思われますか?

久保:自分自身が持っている何かしらの強みやスキルを、掛け算としてはっきり意識している方が良いと思います。あくまでプロゲーマーというのも、その掛け算の一部だと思っているので。
ゲームに詳しくなくても、自分の立ち位置をしっかりと理解した上で、esportsのどんなところが好きなのか、どんなモチベーションでesportsと関わっていきたいのか、そしてこれからどうしていきたいのか。そういったことが明確で、その立場ならではの考え方や意見を持っている方なら、マッチすると思います。
ただ、根本的には「真面目さ」や「素直さ」を一番大切にしています。そこさえしっかりしていれば、正直、どんな方でも大丈夫だと思っています。

──「真面目さ」や「素直さ」はどんなところで感じ取っていますか?

久保:そうですね。僕は、自分の経験をどうやって話すかってところを一番みているかも知れないです。中途半端な言葉で濁したりせずに、自分の経験を履歴書や言葉でちゃんと伝えられるかどうか。自分がどんな経験をし、どんな感情を経て、今どうなっているのかをきちんと話してくれるような方は、「真面目さ」や「素直さ」を感じますかね。

──最後に、現在プロゲーマーを目指している方や、目指したいけど悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

家長:そうですね。これは、CRGSのコーチをしていた時に同じような悩みを抱えていた受講生にも伝えた言葉でもあるのですが、「やって後悔するか、やらずに後悔するか」。もしどちらを選んだらいいのか、そこで悩んでいたとしたら「やって後悔して欲しい」っていうのは送りたいですね。

家長 篤志(IeNaGa選手)プロフィール

プロesportsチーム「REJECT」所属のプロゲーマー。競技タイトルは「Apex Legends」。チームの心臓であるIGLのポジションを担い、的確なコールと安地読みでチームを勝利に導く存在。昨年Apex Legends世界大会に出場を果たす。また、株式会社Game & Co.のインターンとして、ゲームの上達に特化したオンラインスクール「CR Gaming School」の運営業務にも従事。プロゲーマーとしての活動と並行し、esports業界の発展に貢献している。
・X:https://x.com/2aganei/
・YouTube:https://www.youtube.com/@IeNaGa25/videos/
・Twitch:https://www.twitch.tv/ienaga25/

株式会社Game & Co.

Game & Co. は「100年先のesportsのために」をビジョンに掲げ、Crazy Raccoonと共同で運営するゲームの上達に特化したオンラインスクール『CR Gaming School』や小中高生向けのesportsプロゲーマー体験キャンプ『CR Fortnite CAMP』、中高生向け通学制プログラミングスクール『CR UEFN School』、MD事業「AMICIS」など、esports×周辺領域で新規事業を展開している。
・HP:https://gameandco.co.jp/
・X:https://x.com/GameandCo_inc/

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